避雷針設置の前に正しい知識を身に付けよう

火薬庫などにも避雷針の設置義務があるのはなぜか

火薬庫などにも避雷針の設置義務があるのはなぜか 避雷針は落雷を誘導してアースに流すなどの役割を持つものと、落雷そのものを発生させない機能を持つ2つの種類があることをご存じでしょうか。
落雷は、金属などに誘導される性質があるので、ビルの屋上に避雷針を設置するとそこに落ちるようになり建物内にある導線から地下へと流れ建物そのものへの影響を与えないメリットがあります。
建築基準法の中では、高さが20mを超える建造物や火薬庫などへの設置義務が設けてありますが、火薬を保管するような場所に落雷が生じると火災および爆発の危険が高まるなどからも、建物の高さ制限に関係なく爆発物を保管するような倉庫は避雷針の設置義務が設けてあるのが特徴です。
また、倉庫の中でも爆発の恐れがある薬品などを保管してる施設や常備保管はしていないけれども稀に火薬などの商品を一時的に保管することがある、将来的に予定がある場合などでは火薬庫との形で判断されることになり避雷針の設置義務が適用されるので注意が必要です。

避雷針には法規やJIS規格などが設けてある

避雷針には法規やJIS規格などが設けてある 避雷針は、避雷設備の一つで雷を誘導してアースに落とすものと落雷そのものを発生させないものの2種類がありますが、避雷針には法規とJIS規格があることをご存じでしょうか。
日本の中では、雷に対する法的な決まりがあり、それを避雷針の設置義務と呼んでいます。
設置義務を設けている理由は、落雷の被害は建物および人体に直接落ちると大変危険なものであるため、高い場所は落ちやすいため、そして危険物を取り扱っている建築物に落雷があると爆発の危険性があるなどが挙げられます。
そして、避雷設備は建築基準法と消防の法律が関与していて、JISに適合する構造であることなどの定めが行われているのが特徴で、中でもJIS規格は非常に重要な部分です。
建築基準法では、設備の設置は高さが20mを超える建築物への設置義務があり、規定の中ではJIS A4201規格が適用されるといいます。
そのため、避雷設備が規定通りのものであるのか否かが重要になることがわかるのではないでしょうか。